数学B|数列

等差数列

同じ数を足し続ける並びを、具体的な数から第n項の式へつなぎ、和の公式を図で組み立てます。

いきなりaₙの公式を覚えなくていいよ。「第1項から何回進んだ?」を数えれば、自分で式を作れるからね。
✦✦クリーム色のニット姿で等差数列を説明する若い先生

1. まず、毎回同じ数を足す場面を見る

会場にいすを並べます。1列目は4脚で、後ろの列へ行くたびに3脚ずつ増やすとします。

1列目4
2列目7
3列目10
4列目13
5列目16

できた数列は 4, 7, 10, 13, 16, …です。隣り合う項の差はいつも3。このように、前の項へ毎回同じ数を足してできる数列を等差数列といいます。

名前この例意味
初項 a₁4最初の項
公差 d3毎回足す一定の数
第n項 aₙまだ不明n番目の項

2. 第n項の式を、具体例から作る

第1項の4から、目的の項まで何回「+3」をしたかを書いてみます。

第1項:4
第2項:4+3×1=7
第3項:4+3×2=10
第4項:4+3×3=13
第5項:4+3×4=16

項の番号より、足した回数が1だけ少ないことが見えてきます。第n項へ行くまでに公差3を足す回数は n−1回です。

第n項 = 4 + 3×(n−1)

ここで初めて、4を一般的な初項a₁、3を公差dへ置き換えます。

aₙ=a₁+(n−1)d

第n項 = 最初の数 +「進んだ回数」×「毎回足す数」

3. 例題:第10項を求める

初項7、公差4の等差数列 7, 11, 15, 19, …の第10項を求めます。

  1. a₁=7、d=4、n=10を確認する。
  2. a₁₀=7+(10−1)×4
  3. =7+36=43

つまり、7から4ずつ9回進んだ数が43です。

4. 和を、前後から並べて考える

3+5+7+9+11をSとします。同じ並びを逆順に書き、そのまま上下で足します。

上の1行がS、下の1行もSなので、合わせると2Sです。各列はすべて「最初の項+最後の項」=14で、それが5列あります。

2S=14×5=70
S=70÷2=35

一般の等差数列でも、順方向と逆方向を重ねると、a₁+aₙという同じ高さの列がn本並ぶ長方形になります。その長方形は元の和2個分なので、2で割ります。

Sₙ=n(a₁+aₙ)÷2

和 = 項の個数 ×(最初+最後)÷2

5. 1+2+…+nは、三角形を2つ合わせる

1から5までの和を2つ合わせて長方形にする図1、2、3、4、5個のブロックでできた階段と、逆向きの階段を合わせると、縦5、横6の長方形になる。1+2+3+4+5× 2 5行 × 6列 = 30÷ 2 = 15
階段状の三角形を2つ合わせると、5×6の長方形。片方は30÷2=15です。

同じ考えを1からnまでに広げると、n行、n+1列の長方形ができます。

1+2+…+n=n(n+1)÷2

6. 例題:初項から第10項までの和

初項7、公差4の等差数列では、第10項が43でした。

S₁₀=10×(7+43)÷2
=10×50÷2=250

「10個の項の平均が(7+43)÷2=25で、それが10個ある」と考えても同じです。

7. 確認問題

  1. 5, 8, 11, 14, …の公差と第12項を求める。
  2. 5, 8, 11, 14, …の初項から第12項までの和を求める。
  3. 初項20、公差−3の等差数列の第8項を求める。
答えと考え方を確認する

1:公差は3。a₁₂=5+(12−1)×3=38。

2:項は12個。S₁₂=12×(5+38)÷2=258。

3:20から−3を7回足すので、a₈=20+7×(−3)=−1。